このような術式もあります。

傷が一か所の治療法です。

 手術中の写真です。 

左上　エコーで足の付け根を診察中。原因血管の分岐部です。

右上　矢印の血管が大伏在静脈です。弁が壊れた静脈です。

　　　　今回のターゲットです。

下段 　　大伏在静脈を縛って切ります。(高位結紮術という術式です。)

特殊なワイヤーを用います。

返しがついており血管をしっかりと挟み込みます。

血管内にワイヤーを入れていき血管を抜去します。(血管抜去術)

それぞれにあった治療を選択させていただきます。

問診をした後、診察に移ります。

外来のベッドでズボンを脱いでいただいて診察します。

脱ぎやすい格好でいらっしゃると助かります。

続いて超音波検査で原因血管 (大伏在静脈)を調べます。

本来、弁があるため逆流しないはずの静脈血に逆流があることで診断されます。

中央の黒い丸が静脈の断面です。

正常の方と比べて太くなっています。

血栓が原因になっていないかも調べます。

ＣＴ撮影も併用して静脈の走行、血栓の有無を調べます。

手術適応がある方はこの画像を参考に手術範囲を決定します。

手術時間は約1時間前後です。

局所麻酔下で行います。

本人希望で手術中に寝ていただく薬を使用することも可能ですので心配な方はご相談ください。

手術の値段ですが、入院費用込みで、医療保険が適応になりますので、

3割負担ですと約80000円

1割負担ですと約30000円

です。

上段　手術直後です。弾性包帯でしっかりと巻き、止血を行います。術後2時間はベッド上で安静です。そのあとは食事を食べることもできますし、歩行も可能です。

中段　手術翌日の包帯を取った状態です。抜去した血管に沿って圧迫の棒を固定していました。

下段　傷の部位にバンドエイドを貼って退院です。 (自宅で交換可能です。)　

抜糸の必要ありません。皮膚に埋め込んで縫っています。

1~2週間後に外来に来ていただき、傷の状態を確認します。

その後数回来院していただきおしまいです。

病院に来るのは勇気がいりますし、

遠方の方は時間がかかるかもしれません。。。

費用も決して安くありませんが、治療をお受けになった方は症状がなくなって
大変満足していらっしゃいます。

どんな方にも丁寧に診察・説明させていただきますのでお悩みの方はいつでもどうぞ。

当院ではストリッピングと併用して瘤切除術も施行します。

小さい傷で拡張した血管を抜去します。

術後も縫う必要性はありません。

傷は数週間で分からなくなります。

拡張した血管もなくなります。

こちらも局所麻酔で行います。