群馬県邑楽郡大泉町の医療法人 徹裕会 蜂谷病院
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肛門科 裂肛
 
 
 
 
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裂 肛

 
裂肛(れっこう)について

肛門の上皮に傷や潰瘍の生じた状態を示します。切れ痔として呼んでいる方が多いです。
 
症状

症状は、排便時に肛門に生じる痛みや、トイレットペーパーに付く少量の出血です。
放置していて慢性化すると皮膚や粘膜が欠損して潰瘍になり肛門が狭くなってしまうほか、常に肛門に強い痛みを感じ、排便後も痛みを持続的に感じることもあります。
切れ痔は急性期と慢性期の2つに分類されます。急性期では硬い便で一時的に肛門が裂けてしまった状態です。肛門周辺に生じる痛みや少量の出血があります。慢性期は急性期を経て数か月以上にわたり切れ痔が繰り返され、急性期よりも傷が深くなり潰瘍化した状態を指します。潰瘍化した中に便や粘液が入る刺激による肛門周辺の腫れを生じ、肛門が狭くなるため、さらに便通が悪くなり、傷が悪化して治りにくくなるといった悪循環に陥る可能性もあります。また、排便時に痛みを伴うことに恐怖心を抱き、必要以上に排便を我慢するようになることも慢性化を招く理由とされています。
 
原因

裂肛を生じている人の約6割が便秘を生じているといわれ、主に硬い便の排出や、下痢が勢いよく排泄されることが原因で裂肛を発症するとされています。また最近では、裂肛と直腸肛門管の内圧には関連があるといわれており、肛門括約筋の緊張が高いために直腸肛門管の内圧が高くなりやすい方は、肛門上皮の血流が悪くなることで裂肛になりやすくなることが分かってきています。
 
診断

診断方法ですが、指を使った肛門診察の際に痛みを感じます。口で言うと口内炎に触れると痛いのと同じです。肛門鏡を挿入して上皮が裂けているのを確認します。
 
治療

切れ痔の治療法は、切れ痔の状態によって保存的治療と外科的治療の2種類があります。
 
■保存的治療
急性期の切れ痔の場合は、一般的に保存的治療が行われます。保存的治療には、排便障害(便秘や下痢など)改善のための生活習慣や、肛門を清潔に保つ入浴方法の指導のほか、薬を用いる治療が行われます。炎症を抑えるための肛門に塗るステロイド軟膏や、痛みを抑えるための局所麻酔剤を含む注入用軟膏などを使用します。
 
■外科的治療
肛門が狭くなった、日常生活に支障がある、触ると痛みを感じるなど、保存的療法や薬物療法で改善されないなどの場合には、外科的治療が選択されます。外科的治療にもいくつかの種類があり、切れ痔の部分を切除する方法、肛門の皮膚と筋肉を浅く切って肛門を広げる方法など、症状によって方法を選択します。
 
まとめ

切れ痔は生活習慣の改善によって予防・治療が可能です。切れ痔の主な原因は排便障害であるため、便秘や下痢につながる食事を避けることが重要です。排便する度に肛門が痛い、トイレットペーパーに血が付くなどの症状に気が付いたり、症状が気になっている方はぜひ当院を受診していただけると診察とアドバイスをさせていただきます。
 
気になる事があれば、お気軽にご相談ください。
tel 0276-63-0888
 
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